![ハイレベルな造形イメージを現実化した、執念の構造計算](../image/case/new02/image.jpg)
こちらのお施主さんは、店舗デザイナーさんです。
神宮の豊かな緑が望めるロケーションを、最大限活かしたガラス張りの家。
一見普通のオーダーのようですが、そこはデザインのプロ、「正面がすべてガラスで覆われたキューブのような家で、内部空間には柱がない。2階の内壁もガラスで。」と、その建築イメージは詳細におよびました。
それを木造で建てる、ということが至難の業なのです。
![新築 物件名:Y邸(渋谷区・代々木) 施工時期:2008年2~5月](../image/case/new02/info.gif)
内部空間に柱を置かないため、外壁に沿って列柱を立てる構造とし、片側が全面ガラス、もう一方は壁という強度の異なる建材を多用するので、ねじれを含めた詳細な構造計算を行いました。
(法規的に木造2階建てには構造計算は不要で、通常は行われません)
それらの計算に基づき、綿密な設計を行いました。その甲斐あって、棟上げ(むねあげ)の際には、一般の物件よりもユレが少なかった程です。
![ねじれを含めた詳細な構造計算](../image/case/new02/p1.jpg)
ねじれを含めた詳細な構造計算
![外壁に沿って列柱を立てる構造](../image/case/new02/p2.jpg)
外壁に沿って列柱を立てる構造
![書斎コーナーを併せ持つ寝室](../image/case/new02/p3.jpg)
書斎コーナーを併せ持つ寝室も、
壁のない一間のため、開放感抜群です。
落ち着いた色調の布クロスで、
1Fとはまた違った印象の仕上がりに。
![天窓 外光 煙突効果](../image/case/new02/p4.jpg)
天窓は、外光を取り入れるだけでなく、煙突効果によって換気能力も発揮します。
![書斎コーナー キャンティレバー](../image/case/new02/p5.jpg)
書斎コーナーに座ると、ちょうど空が見えるよう計算された小窓。
キャンティレバーで支える構造を採用し、柱の入らない窓面を実現しています。
![LDK一間 キッチン](../image/case/new02/p6.jpg)
LDK一間の大胆なレイアウト。
生活感の出やすいキッチンも、
空間にきれいに収まっています。
![木製キッチン デスク](../image/case/new02/p7.jpg)
木製キッチン。木カウンターが、
そのままデスクの天板へと一体に。
設備と家具を同時に考えることで、
空間を有効に使えます。
![スリット状の小窓](../image/case/new02/p8.jpg)
壁に設けたスリット状の小窓。
あつらえたような、ぴったりサイズのガラス花器をディスプレイした、お施主さんのこだわり空間。
お施主さんの描いたイメージを、「建築」という法規の枠の中で、
現実のカタチに導くのも、わたしたちの仕事です。
その他の竣工・施工事例
- アパレル産業をターゲットにしたデザインで、竣工前にテナント獲得
- ハイレベルな造形イメージを現実化した、執念の構造計算
- 渡仏プレゼンで、日仏の壁を越えるオフィス作り
- 収益率のUPが命題
- 商品価値を上げる店作り
- パン屋から、パン専門店へのリニューアル
- 本物にこだわる料理人の、心意気に相応しい店づくり