外資系企業の日本事務所をつくる案件です。
過去にもオフィス案件は多数手がけていますから、楽勝!と思いきや…。これが、フランスにスタッフを派遣し、海を越えたやりとりになるとは、当初は予想だにしませんでした。
お施主さんは、世界10カ国に展開している国際企業ですが、フランス資本100%の直営オフィスは日本が初めてとのこと。そこで「フランスにあるオフィス空間を、まったく同じに日本で再現したい」というのがお施主さんのご要望でした。
フランスと日本では、建築基準法を初め、多くの法規に差があります。フランスで使用できる建材が、全て日本で使えるわけではないのです。というよりも、耐火基準や構造の違いから、ほとんど使えないのが現実。フランスのオフィスで使用されている建材に最も近い日本の建材を探すというまさに「建材の翻訳」作業から始まりました。
しかも、決裁権を持った担当者はフランス本社にいるのです。そこで、この「建材の翻訳」作業によって選定されたサンプルを全てフランスへ空輸。スタッフが渡仏して、クライアントにプレゼンを行いました。
大量の壁材サンプルから選定
オフィス内
作り付けの家具
メイクルーム
このようにして、日仏の建築法規の壁を乗り越えて再現された日本事務所は、
お施主さんのご希望通り「フランステイスト溢れる空間」となり、とてもご満足いただけました。
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