「価値ある仕事・価値ある買い物」シリーズ今回のテーマは、
人生最大の買い物といわれる「住宅」。
誰に家造りを任せるかで、結果は無数の可能性になるという住宅は、
仕事の観点からも、買い物の観点からも興味深いテーマである。
東京のど真ん中、千駄ヶ谷・代々木で家造りをしている「増田工務店」は、
「ちょっと変わった工務店だ」との噂を耳にし、さっそく取材を申し込んでみた。
代表取締役 増田嘉治さんは、取材を快諾してくれたものの
「面白い話なんて、ウチにあるかな?
目を引くような派手なことは、やってないよ」とサラリ。
愛想は全くないけれど、飄々とした感じが不思議なお方である。
自分がうんぬん話すより、手がけた住宅を見て、施主に聞くのが早かろうと、
最近納めたリフォーム物件に連れて行ってくれた。
地元密着をモットーに、手がけるエリアをしぼって仕事をしているというだけあり、
連れて行っていただいた物件は、JR代々木駅から徒歩2分(!)のマンションの 上階。
なんと施主は、このマンション自体のオーナーであるという。
明治神宮と新宿御苑に挟まれたこのエリアは、国立能楽堂を有するなど文化色も濃く、 派手さはないけれど、いわるゆ本当の「東京人」として先祖代々暮らしている住民の多い街。
施主となる人たちも、目利きな大人であることは間違いない。
これはハイレベルな「お買い物」トークが期待できそう。