施主のライフスタイルを知り尽くした建築家。何でも言える関係だから、突き詰められる仕上がり。
「さすがに今回は見積もりを出しましたけど、
普段は『早くやって』と言われるから
施工してから金額をだすこともありますよ。
ありがたいことにMさんには、一度として
金額をうんぬん言われたことはないですね。
それにアイミツ(合い見積もり)も一切無し。
親の代から信用してもらってる訳。
だからかえって儲けられませんよ。」 と増田さん。
「そうね。だってアイミツにいいことなんて、何ひとつないでしょう。
私たちは、他と競争させて仕事を選ぶことはしません。」
「アイミツには弊害がありますよ。相手が無責任になるんです。
でも1社に任せると「自分がやらなきゃ」って思ってくれるでしょう。」
「増田さんて、お世辞もないし、耳にいいことを言うわけではないけれど、
なんとか、要望に応えようとしてくれるんです。
だから、最も信頼できるんですよ。」
腕も予算も大事だけれど、 お互いを知り、信頼を寄せる人間関係がなければ、完成しなかった物件だと実感。
そして、最高に満足する住宅を手に入れるためには、
買う側(施主)の器の大きさと真剣さが試されるのである。
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