作り手にとって、最高の褒め言葉は!?心の動線までも考えてつくられた空間に、あっぱれ。
「このリフォームをしてもらって、2年は命が延びた気がする。
非常に住み心地 がいいですよ。」そう目を細めるのは、ご主人のMさん。
一番のお気に入りは、朝日が燦々と降り注ぐ、ガラス張りの浴室だそう。
また、この浴室をワンクッション置くことで、
寝室には間接的な自然光がまわり込み、朝の目覚めがとても心地よいという。
「寿命が延びた」というのは、最高の褒め言葉だと思った。
こんな表現は、頭で考えても出てこない。
住む人の実感からしか生まれない言葉だからこそ、なるほどと納得できる。
M夫人のお気に入りは、浴室、リビング、キッチンの使い勝手・・・
そして何より、キッチンから見通せる仏間であるという。
「仏間のロケーションには、始めからこだわりがありました。仏壇はご先祖さま。
家族だから、キッチンやリビングといった生活空間の真ん中に置きたいのです。
キッチンカウンターの向こうに作られたこの仏間は、
直接陽は当たらないけど、明るくてとても気持ちの良い空間になっています。」
また、以前から愛用している家具を前提に空間プランを設計したのだそう。
15年目にタイ旅行で買ったソファーを、リビングの窓辺に置きたい。
そして、お気に入りのガラスのダイニングテーブルはキッチンの側に・・・
と いった具合。
施主ご夫妻があちこち旅した先で買い集めた家具や人形を飾って、
自分たちらしい空間を作り上げるのだという。
好きなものに囲まれた暮らしは、ご夫妻の歴史でもある。
まだ引っ越して1ヶ月だから、設備のスイッチなど、使い方が解らないところもあるし、
壁に掛ける絵の額だって選べていないけど、
そうやって1年ぐらいかけて、慣れていくのが今は何より楽しみなんだそう。
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